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2020年6月 8日 (月)

2年生6月号巻頭言「学校再開 今大切なこと」

生徒の皆さんにとってもそうですが、保護者の方にとっても待ちに待った学校が再開されました。私たち教職員も、本当に長い長い休業期間だったと感じています。再開されたことを心から喜び、当たり前の日々を大切にして過ごしていきましょう。

ところで、3か月の休業期間中に、日常が大きく変わってしまいました。学校に行って友達と一緒に学習し、「ああでもない」「こうでもない」と議論を交わすこと。好きなスポーツを通して仲間と競い合い、高め合いながら切磋琢磨すること。楽器を演奏したり、大きな声で大好きな歌を歌ったりすること。晩ご飯は美味しいものを食べに行こうと外食すること。家族と旅行に出かけること。大好きな祖父母の家に行ってお泊まりすること。先輩の卒業や後輩の入学の門出を祝うこと。学習塾や習い事でストレス解消することなど・・・。例えを挙げようものなら、数えきれません。中には、大切な家族の最期に立ち会うことすら許されなかった人も・・・。

これまでの当たり前が一瞬のうちに当たり前でなくなってしまうという今回の経験は、これからの社会を生きるうえでの貴重な学びになりました。では、学校が再開された今、大切にしなければいけないことは何でしょうか。

密集・密接・密閉の“3密”を避けること。石けんを使って、十分な時間をかけて手洗いをすること。十分な睡眠とバランスのよい食事に心がけること。マスクを着用し、咳エチケットを守ること。ソーシャルディスタンスを意識し、行動すること。感染者や濃厚接触者、医療従事者に対する偏見や差別をしないこと。コロナウイルスに関して、根拠のないデマを流さないことなど・・・。これまた例えを挙げようものなら、数えきれないほどあります。

 しかし、今私が考える本当に大切にしなければいけないことは、「一人一人の意識改革」です。大切な家族を守るために、また、大切な仲間と過ごす時間を守るために、自分を伸ばし成長させるチャンスを守るために、「当たり前」に感謝する気持ちを忘れず、皆さんが考え、行動していくことです。そのとき、その場所で何が大切なのかを判断していくことだと思います。

 皆さんなら、こんなときどうしますか。 

1.休み時間に、友だちがトイレに行こうと誘ってきた。

2.給食の配膳中、クラスメイトがスープをこぼしてしまった。

3.下校するとき、友だちが教室に忘れ物をしたと言って、取りに戻った。

そのとき、その場所で何が大切かを「じっくり考えて」行動しようとするあなたの姿には、きっと間違いはありません。こんな今だからこそ、大切にするべきことが何なのかを考え、学校再開後の新しい生活様式を習慣化していきましょう。

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