1年生へ 卒業生からのメッセージ
臨時休校から10日あまりが経ちました。
みなさん、元気に過ごしていますか。
さて、昨日の卒業式は例年と違い時間的には短かったのですが、
心のこもった式辞が三つありました。
一つは校長先生の式辞です。これは、今日のブログに載せられています。
「多様な価値観を受け入れること」
「大きな間違いを起こさないためには、
小さな間違いを経験し、生かしていく」など、
みなさんにとっても大事な内容が、分かりやすく書かれています。
ぜひ読んでください。
あとの二つは、「送辞」と「答辞」です。
「答辞」は卒業生から在校生への最後のメッセージです。
これもぜひ、みなさんに聞いてもらいたかった・・
それで、ここに全文を掲載します。
かなりの長文です。でも、読んでみてください。
そして、卒業生の「清水中をよろしく」という気持ちをしっかり受け止めてください。
特にみなさんを意識して書かれているところは、太字にしました。
答辞
花たちが色づき始め、春の息吹を感じられる季節となりました。柔らかく温かな日差しに包まれる中、私たち八十七名は三年間の思い出と共に大きな一歩をふみだそうとしています。
本日は私たちの門出にあたり、このように立派な卒業式を挙行していただき、誠にありがとうございます。卒業生を代表し、厚く御礼申し上げます。新コロナウイルスの感染拡大が進む中、卒業生・保護者共に卒業式を迎えられたことをうれしく思います。
今、瞳を閉じれば、この清水中学校で多くの仲間と共に過ごした思い出が次々と思い出されます。
中学校に入学当初は不安でいっぱいでしたが、友達や先輩方と過ごしていく中で、その不安はいつの間にか消え、毎日他愛もない話で笑い合う日々があたりまえのようになっていました。
私は一年生では、合唱祭が一番心に残っています。緊張しながら臨んだ初めての合唱祭で三年生の歌声を聞いて感動し、あのような先輩になりたいという理想像が私の中につくられました。また、クラスメイトと曲をつくりあげていく中で一人一人の力の大切さも感じました。
二年生の部活動では、先輩から教わる立場から後輩へ教える立場に変わり、嬉しさと同時に、不安を感じました。私は副キャプテンとして部員を支える立場となって人をまとめることの大変さを知り、部活に行くのがつらい日もありました。そんな私を助けてくれたのは仲間の存在でした。互いに助け合い、競い合いながら部活動に必要な心身を鍛え、大きな目標に向かっていきました。
三年の最後の夏の大会では、全員で結束を強め、仲間と共に練習に励み、試合に臨みました。仲間と共にながしたあの汗と涙は、私の心に深く刻まれ、一生忘れることのできないものとなりました。
また、学校祭も私達の青春そのものとなりました。「夢源(むげん)」~彩虹(さいこう)の物語(ストーリー)をというテーマをかかげ、応援や委員会・学年としての発表に三年生全員が精一杯取り組みました。中学校で最後の学校祭を素晴らしいものにするため、全員が試行錯誤をし、見る人を楽しませる学校祭となりました。
学校祭を通して一番感じたことは、やはり仲間の大切さでした。憧れていた生徒会長にはなったものの初めはどうすればいいのか分からず友達に頼りっぱなしの日々でした。夏休みや放課後に集まり、意見を出し合い、練習をしたり、準備をする日々はとても大変でした。しかし、学校の横や学年を越えた縦の絆を深めるきっかけにもなりました。
この場にはいませんが、在校生のみなさん。みなさんがいてくれたからこそ、お手本の先輩となれるように頑張ることができました。私達のために素敵なメッセージも書いてくださり、感謝の気持ちを伝えたいと思います。在校生のみなさん素敵なメッセージをありがとうございました。清水中学校をよろしくお願いします。
私達を支え、見守り、今日まで導いてくださった先生方。先生方のおかげで私達は今日無事に卒業式をむかえることができました。おもしろく親しみやすい先生ばかりで、気軽にはなしかけることができ、相談や質問一つ一つに丁寧に応えてくださったことにとても感謝しています。三年間ありがとうございました。
三年間共に歩んできた仲間へ。入学してから部活動、学校祭、駅伝、合唱祭など様々なことに取り組み築き上げてきた一つ一つの思い出は私たちの宝物です。
どんな失敗談も笑って共有し、時には一緒に真剣に悩んでくれる。私はそんなみんなが大好きです。「今までありがとう。」
最後に、私達のことを一番に考え、優しく寄り添ってくれた家族へ。どんなことがあっても常に味方でいて、どうしようもない程に泣き崩れてしまった時も大きな愛情で包み支えてくれてありがとう。家族の支えがなければ今、私達はここに存在することはできませんでした。これからも成長していく私達を支え、温かく見守ってください。
ここで、国民的人気漫画の「ドラえもん」の言葉を紹介したいと思います。「障害があったらのりこえればいい!道を選ぶということは、必ずしも歩きやすい安全な道を選ぶってことじゃないんだぞ。」この言葉のように人は安全な道を選びたがってしまうものです。しかし、困難や障害にぶつかったときに逃げるのではなく、立ち向かい乗り越えることで人は成長することができます。これからどんな困難なことがあったとしても楽な方法を選ばす、自分が行きたい道を選び、進んでいきたいと思います。そして、いつ何時も仲間を思い、大切にし自分の夢や目標に向かって困難な道でも諦めずに進んでいくことをここにお誓いいたします。
最後になりましたが、清水中学校のますますのご発展とお世話になった皆様のご健康とご活躍をお祈りし、答辞とさせていただきます。